2012年12月21日金曜日

牛樟芝とは何か?

牛樟芝(樟芝)はあらゆる病気に効果がある、至高の健康食品として知られています。漢方薬として認識している人もいます。しかし、公的に台湾政府が「薬」と認定しているわけではありません。あくまで「食品」扱いです。

別名ベニクスノキダケと呼ばれていて、世界でもなんと台湾にしか生存しません。ベニクスノキダケという名前からキノコ類に属します。

 牛樟芝は、牛樟樹(木)に生えるキノコです。野生の牛樟芝は乱伐が進み、今では台湾の法律によって、伐採禁止になりました。また環境汚染の影響で、野生の牛樟芝の安全性が疑問視されています。しかし、現在は多くの会社・メーカーが牛樟芝を人工栽培しています。

(左)台湾の山地に生える牛樟樹
樹齢500年以上、木の周りが315cm
にもなるものがある



 台湾では牛樟芝はかつての先住民族の常備薬であり、牛樟芝が生える木は国家保護級の天然記念樹に指定されています。

癌の予防、癌細胞拡散の防止、高血圧、糖尿病、湿疹、 過敏性鼻炎、肝炎、肝硬変、肝臓保護、解毒、アレルギー防止、免疫促進、口腔癌、心血管の狭窄、リューマチ、下痢、嘔吐、息切れ、不眠症、慢性疲労、食中毒、インフルエンザ、乗り物酔い

これだけの病気に対して効果のある薬は、現代の薬にあるでしょうか?
しかも、まったく自然の素材で、西洋医学の薬とは対照的に副作用の心配がありません。少なくとも、これまでに重大な副作用の報告はなされていません。牛樟 芝は台湾では広く知られている漢方薬・自然食品であり、牛樟芝に関する書籍も日本より遥かに多く出版されています。台湾の国家科学委員会や各医療機関の研 究センターでも、牛樟芝は人間の体に対して有効な成分を含んでいるとの報告がでました。

なぜ牛樟芝はこんなに多様な効果をもっているのでしょうか?それは、

  • トリテルペン(トリテルペノイド)
  • B-Dグルカン
  •  スーパーオキシドディスムターゼ
  • アデノシン
を多く含んでいるからです。

トリテルペンは抗菌、抗アレルギー、抗炎症、抗腫瘍、抗アレルギー、コレステロール分解、抗糖尿病、アンチエイジング等に効果があります。高麗人蔘、きのこ類に多く含まれています。

B-Dグルカンはがん細胞の拡散を抑え、免疫細胞活性化を促進します。きのこ類、海藻類、パン酵母に多く含まれています。

スーパーオキシドディスムターゼ (Superoxide dismutase, SOD)は、細胞を健康に保ち、老化を防ぎます。顔のしわやシミを減少させる効果があります。

アデノシンは血行促進効果があり、動脈硬化を防ぎます。育毛剤にも含まれていることがあります。

牛樟芝が含む「ものすごい」成分 4つをまとめると、

1. トリテルペノイド
  • 進行中のがん細胞を減少させる(抗癌作用)
  • 血液中の脂分を減らす→血糖値を正常化
  • 炎症を抑える
  • 抗酸化作用
  • 免疫力を高める
  • 抗腫瘍作用
2. βグルカン
  • 免疫力を高める
  • 腫瘤の発生を予防する
  • 抗癌作用
  • 炎症を抑える
  • 抗腫瘍作用
  • 血糖値を正常化
3. スーパーオキシドディズムターゼ(SOD)
  •  抗酸化作用
  • フリーラジカルを除去
  • 老化を遅らせる
4. アデノシン
  • 血液の循環を活発化させる
  • 血栓を防ぐ


日本でもよく知られている、よく似た効能を持つ漢方薬として、霊芝(れいし)があります。これは日本にも存在します。霊芝にも牛樟芝とよく似た効果があります。違いは、

  • 牛樟芝のほうが遥かに値段が高い
    牛樟芝1kg 90万円~386万円、霊芝1kg 5800円~29000円
  • 牛樟芝はトリテルペンを霊芝よりも多く含んでいる(約10倍~15倍)
  • 牛樟芝は台湾にだけ存在する
 霊芝よりも強力な効果を持ったものが牛樟芝と考えてよいでしょう。牛樟芝はトリテルペンをより多く含むことで、苦味が霊芝より強いです。

日本で売られている粉末状態の製品で、牛樟芝と霊芝の値段の平均値を比較してみましたが、牛樟芝は霊芝より3.5倍程高額です。霊芝も牛樟芝にも癌細胞の抑制効果と免疫力を高める効果があるのですが、牛樟芝にはそれに加えて、体内の細胞の活性化と不正常な細胞を正常化させる働きがあります。


現在台湾でも野生の牛樟芝は少なくなって来ました。牛樟芝の効果が発見されてから、牛樟芝を求め、あらゆる業者が森林を乱伐しました。事態を重く見た台湾政府は牛樟芝の木を天然記念樹に指定し、天然の牛樟芝は簡単に手に入らなくなりました。

しかし、2002年栽培技術の進歩により、牛樟芝は人工的に生産できるようになりました。これにより、台湾の多くの企業が牛樟芝関連製品を販売し始めたのです。


牛樟芝と霊芝の違い
霊芝と牛樟芝はよく比較されます。霊芝は日本でも手に入ります。

牛樟芝と霊芝の違いは、牛樟芝が200種類のトリテルペノイドを含むのに対し、霊芝は20種類~50種類にとどまるということです。また、牛樟芝のトリテルペノイドは霊芝の15倍以上も含まれています。ですから、牛樟芝は「霊芝の王」とも呼ばれているのです。



名称
牛樟芝
霊芝
学名
Antrodia Cinnamomea
Ganoderma Lucidium
外観


大変苦い
やや苦い
トリテルペノイドの種類
200種類
20~50種類
トリテルペノイドの割合
10%~45%
1~3%
βグルカンの割合
1~2%
1~2%
産地
台湾のみ
全世界
人工栽培
子実体(きのこの傘の部分)を人工栽培するのは大変困難
比較的容易
研究結果からわかっている効能
肝臓を守る、酔いを覚ます、解毒、抗癌作用、消炎、熱を覚ます、肝炎・肝硬変、喘息、アレルギー、抗酸化作用、免疫力の増加等
鎮痛作用、鎮静作用、咳を止める、肝臓を守る、血圧を下げる、血糖値を下げる、抗アレルギー、抗炎症、抗腫瘤、免疫力の増加等


牛樟芝を必要とするのはどんな人か?

牛樟芝は病気への抵抗力を高め、健康を保つ効果があります。ですから、 病気になってしまった人に限らず、老若男女どなたでも食べて良い食品であることに変わりはありません。

但し、牛樟芝は抗凝血作用がありますので、化学療法中、生理中、妊娠中、白血病、血友病の方は控えたほうがいいでしょう。


牛樟芝の効果  
牛樟芝は万能薬か?

台湾人の体験者の話や研究者の証言等によって、牛樟芝には以下の効能があるとされています。もちろん販売されている牛樟芝には薬事法の関係で効能は書かれていません。

1. 酔いを覚ます
2. 癌細胞の抑制作用、免疫力の向上
3. 傷口の炎症を抑える
4. 尿酸を減らす
5. 肝硬変、肝炎を治す
6. アレルギーの治療・予防
7. 高血圧、低血圧、中風の治療・予防
8. 糖尿病の治療・予防
9. 心臓病の治療・予防
10. 抗酸化の予防、つまり老化を遅らせる、アンチエイジング  等

台湾で発行された牛樟芝の専門誌には以下のような体験者の声が掲載されていました。
実はこの雑誌、出版社も執筆者も書かれていない、「怪しい」雑誌なのです。しかし、そうすることによって、牛樟芝の効果を法律に縛られずに自由に書くことができるのです。














病名
牛樟芝の
摂取期間
結果
肝臓の腫瘍
6個月
肝腫瘤縮小,拡散の様子なし
糖尿病
2
血糖値改善
中風
5
中風改善
糖尿病
1ヶ月以上
血糖値が安定した
関節痛
N/A
関節炎、痛み改善
にきび
2週間
にきびがなくなった
更年期障害
(頭痛、肩こり、生理不順、ほてり等)
2ヶ月
症状が改善した
全身性エリテマトーデス
3ヶ月
白血球の数が1800から2600個に増加した
脳腫瘤
2
白血球増加、症状改善
胃腸の病気
2週間以内
胃腸の病気がなくなった
花粉症
2週間以上,2瓶摂取
アレルギー賞状なし,
気力回復
口腔癌
10瓶摂取
癌細胞なし
脂肪肝
5瓶摂取
脂肪肝が改善した
腎臓透析の患者
1ヶ月摂取
腎臓透析の必要がなくなった
鼻咽癌
毎日12顆摂取
鼻咽癌が改善した
味覚を失った
3瓶摂取
味覚が回復した
肝硬変
2個月摂取
肝硬化が改善した
老化
3瓶摂取
若くなった,力がみなぎる
全身性エリテマトーデス
1ヶ月摂取
病状が改善した
全身性エリテマトーデス
N/A
全快した
口腔內細胞癌
毎日6顆,8瓶摂取
病状が改善した
手の湿疹
3ヶ月摂取
全快
卵巢瘤/高血圧
每天12顆, 20
腫瘤少なくなった,
血壓が安定した
白髪,脱毛
每天4顆,2ヶ月以上摂取
白髪が黒くなり,
抜け毛の部分から新しく髪が生えた
口腔癌,
味覚がなくなった
4瓶摂取
医者に「問題ない」と言われた

改善例 - 上記牛樟芝の専門誌より

(糖尿病の改善)
  • 糖尿病患者の血糖値が明らかに改善した
現在台中のある病院の院長は、長期の糖尿病で苦しんでいました。あらゆる漢方・西洋医学の医師に見てもらっていたのですが、完治には至りませんでした。ある日、偶然ある病人と牛樟芝について話していた所、牛樟芝のカプセルを飲んでみることにしました。2瓶程度の牛樟芝カプセルを飲み続けた所、血糖値がみるみるうちに改善しました。その後、現在は通院・投薬治療を行なっている病気の人に、積極的に牛樟芝をすすめるようになりました。

  • 糖尿病が奇跡的に改善した

41歳(当時)になる詹 秀冬さんは、家族に糖尿病患者がいないにもかかわらず、長期にわたって口と舌が乾燥し、すぐに喉が乾くという病気に苦しんでいました。約15年前、台南市 にある成功大学で検査をしてもらった所、糖尿病にかかっていたことが分かりました。それ以来彼女は人生の暗い時期を過ごすことになりました。病状をコント ロールするために、長年インスリンを注射して、血糖値が高まるのを抑えてきましたが、インスリンの量が10CCから、今では40CCに増加していました。
ある日、彼女の弟が何かのきっかけで持ってきた牛樟芝を試してから一ヶ月程経過した後、血糖値が明らかに安定していることが分かりました。そして、インスリンの使用量が減っていき、なかなか治らないと言われていた病気が全快しました。牛樟芝の効果により、
詹秀冬さんの人生に希望が戻り、今でも牛樟芝を食べ続ける傍ら、他に牛樟芝を必要としている人に積極的に伝えています。


(腎臓病)
  •  腎臓透析の必要がなくなった
60歳を過ぎたある女性は、腎臓に障害があることが分かり、毎週透析を受けなければなりませんでした。ある日、彼女はある集会に参加し、牛樟芝の効能について聞き、思い切って牛樟芝カプセルを飲んで見ることにしました。2週間後、少し気分が悪くなり、左足に水腫ができるようになりました。1ヶ月後、病院で検査を受け、医師に入院して腎臓透析を受けなさいと言われました。しかし、彼女本人は体に異常を全く感じず、牛樟芝カプセルを飲み続けました。更に1ヶ月後、検査結果は正常で問題はありませんでした。医師はその結果に大変驚き、彼女は透析の悪夢から解放されることができました。


(癌)
  • 鼻咽頭癌が大幅に改善した
台湾のある有名なバスケットボールのコーチは鼻咽頭癌を患っていました。化学療法をすることにしましたが、副作用が現れ、後遺症に悩まされていました。また、唾液が少なくなり、食事が困難になりました。結果、食べ物が喉を通らず、会話もはっきりせず、体力は低下し、ぼーっとすることが多くなりました。しかし、牛樟芝を毎日4回、1回3カプセルずつ飲み続けたら、唾液の分泌が増え、咀嚼できるようになり、人との会話も問題なくなりました。体力も意識も一般の人と変わらず、しばらくしないうちに、バスケットボールのコーチとして長時間指導できるようになりました。チームの仲間たちと共に、時には談笑したりして、以前とは全く別人のようになりました。


(アレルギー)
  • 牛樟芝は花粉症にも効果あり
アメリカ人で華僑の女性が花粉症を患っており、いつもくしゃみと鼻水に悩まされていました。アメリカでも花粉症は多くの人が患っています。一日中元気がなく、毎日およそ10回程居眠りをして、大変困っていました。特に車を運転するときは危険です。毎日3回、1回2錠の牛樟芝カプセルを2週間半程服用してから、一時的にアレルギー症状がひどくなりましたが、 2瓶服用し終わってから、元気になり、疲れもなくなりました。


(肝臓)
  • 脂肪肝と前列腺腫瘤が大幅に改善した  
上海の台湾人ビジネスマンが、3ヶ月前に身体検査で重症の脂肪肝と前列腺腫瘤があると診断されました。牛樟芝カプセルを5瓶ほど服用した後、脂肪肝が軽症になっていました。また、前列腺の腫瘤も大幅に小さくなっていました。

  •  肝腫瘤が奇跡的に良くなった
桃園県の許さんは、肝腫瘤の第3期の患者です。長年肉体労働で生計を立てていたため、疲労が蓄積されたのでしょう、知らない間に肝臓が硬 くなっていきました。気がついたら、肝腫瘤が第3期になっていました。台湾大学付属病院で治療を受けなければなりませんでしたが、既に手遅れでした。ある 日、友人の紹介で牛樟芝を食べ始めました。半年後には、肝腫瘤は縮小し、拡散する様子はありませんでした。現在は全く健康になり、普通に仕事をしていま す。許さんは、まるで死んだ馬が生き返ったように元気になりました。治る見込みが無い腫瘤が見事に治ったのを自分で体験して、これは奇跡だ、と思いまし た。


(アンチエイジング)
  • 牛樟芝で私の髪が黒くなり、髪が生えた。
桃園県で製麺業に従事しているある男性が 、97年7月に風邪を引いて薬を飲み、その結果髪の毛が一日のうちに白くなってしまいました。その上、髪の毛が1本1本抜け落ちて、そのことに心を痛めた彼は、外出中、いつも帽子をかぶっていました。その男性の奥さんは、皮膚病を患ってしまったことが問題なのだと思い、その男性「牛樟芝」をすすめました。彼は、毎日4カプセル、2ヶ月以上服用しました。ある日、散髪屋へ行くとき、髪が抜けたところから新しい髪が生えていたことに気づきました。白髪はだんだん黒くなり、髪質もつやつやとし、彼は大変喜びました。それからは、その男性は、友達に牛樟芝を積極的にすすめるようになりました。


(中風)
  •  中風が改善した
台中市に住む曽さんは中風を患っていました。もう7年も車椅子生活で栄総病院に通院していましたが、ある日牛樟芝を研究している游先生が、通院して治療を受けながら、牛樟芝を試して見るようにアドバイスをしてくれました。5瓶(500粒程のカプセル)を服用した後、病状回復のスピードが牛樟芝を試す前より、明らかに速くなりました。曽さんの奥さんは、牛樟芝の力に大変驚き、高くても価値のあるものだということに気づきました。


(皮膚病)
  • 全身性エリテマトーデス(皮膚病)が全回復した
中壢市の全身性エリテマトーデスに罹ったある女性は、牛樟芝の子実体カプセルを服用して、顔の肝斑が消えました。また、もともと四股が大変硬かった彼女は、今では自転車に乗って街を散策できるようになりました。

  • 全身性エリテマトーデスが改善した
オーストラリアに留学していた劉さんは、留学期間に虚弱体質になり、両手が腫れ上がり、関節炎を併発しました。台湾に戻って検査をした時、医者に身性エリテマトーデスと診断されました。1ヶ月近く牛樟芝カプセルを飲み続け、再度検査した所、医師は除々に治ってきていると言いました。劉さんは、オーストラリアに戻り、無事学業を続けることができました。



牛樟芝の培養方法
現在野生の牛樟芝はほとんど入手不可能です。値段が高すぎるのと、環境破壊の影響で安全性と医療効果が疑問視されているからです。よって、今では企業が牛樟芝を人口培養して販売しています。牛樟芝は主に3種類の培養方法があります。



  • 牛樟芝菌糸体(液態発酵) 市場の95%を占める
培養期間 1週間~2週間
主要成分 βグルカン

液態発酵させた牛樟芝からは菌糸体(キノコの根っこから出る糸のようなもの)が培養されます。培養期間は短くてすみますが、液態発酵には牛樟芝の最も重要なトリテルペンという成分がほとんど存在しません。ただし、βグルカンは含まれているため、免疫力を高める効能はあると言っていいでしょう。

液態発酵法はコストが安くすみ、多くの人が買えるのが利点です。市場でも液態発酵で生産された牛樟芝が売られており、効能は他の生産方法に比べ劣るものの、その存在価値はまだあるのです。









  • 牛樟芝菌糸体(固体培養) 市場の4%を占める
培養期間 4ヶ月~6ヶ月
主要成分 βグルカン、トリテルペン

牛樟芝を密封した特殊な袋に入れ、菌糸体を培養し、その後、繊維、炭水化物、五穀等を含めます。野生牛樟芝に近い成分が得られます。培養のためのコストはかなり大きいです。

野生の牛樟芝は「台湾国宝」と呼ばれるぐらい希少価値の高いもので、台湾の法律で伐採が禁止されています。赤色の菌糸体を専用の袋に入れて、菌を培養させます。菌は成長し続けますが、3ヶ月程すると成長が止まります。固態培養法は国家が積極的に育成してきたもので、現在はこの方法で大量に牛樟芝の製品が生産されています。











  • 牛樟芝子実体(段木生産) 市場の1%を占める

    培養期間 1年~2年
    主要成分 βグルカン、トリテルペン
牛樟樹の椴木に、人工の菌を注入し、培養室の温度と湿度をコントロールし、子実体(キノコの傘の部分)を成長させる方法です。野生の牛樟芝とほぼ同じ成分が得られますが、企業としてはコストがものすごくかかります。現在、これが唯一合法的に野生の牛樟芝に近いものを手に入れる方法です。

椴木栽培の培養期間は1~3年で、高い品質のものが生産されます。野生の牛樟芝は1年成長しただけでは、十分厚みがなく、品質も良くないのです。また、椴木栽培法を採用する場合、培養技術の他に、牛樟樹の入手方法も困難です。現在、野生の牛樟芝を許可無く伐採ことは、台湾の法律で禁止されています。よって台湾政府の林務局(日本の林野庁のような所)が管理するマーケットで手に入れなければなりません。

椴木生産の牛樟芝は、牛樟芝の重要な成分であるトリテルペノイド(トリテルペン)を含め、野生の牛樟芝と同じ成分が含まれています。肝臓の調子を調え、体の酸化(老化)を防ぎ、免疫力を高め、血液循環を改善する働きに加え、がん細胞を抑制する働きがあります。











培養方法
牛樟芝椴木培養法(子実体)
固体培養法(菌糸体)
液體培養法(菌糸体)
生長時間
2年以上
4ヶ月
7~14
トリテルペン(苦味)
多く含む
多く含む
わずかにある
βグルカン
多く含む
多く含む
ある
長所
野生の牛樟芝とほぼ同じ成分が含まれる 
野生の牛樟芝と同じトリテルペン成分が含まれる
培養時間が短い 
手頃な値段
短所
培養時間が長い、
値段が高い
培養時間がやや長い
値段もやや高い
トリテルペノイドが含まれない



ちゃんとした牛樟芝の製造者は各国の有機認証を取得している


牛樟芝は希少価値が高いため、高額です。一般的な台湾市場の相場では、小売価格が2万~4万円(40g程度の粉末)ぐらいします。そのため、偽物の牛樟芝が市場に出回っている可能性があります。また、極端に価格の低い牛樟芝関連製品は、牛樟芝を代表する成分「トリテルペノイド」をあまり含んでおらず、病気の予防・治療効果が弱いことも考えられます。

消費者の健康に関わる製品ですので、本物の牛樟芝がどれか見極める必要があります。
まともな製造者は製品に関する特許や有機認証を取得しています。

私も健康食品関係の貿易会社に勤めていますが、良い企業は「これでもか」という程、自社の製品の質を証明するために、あらゆる証明書をウェブサイトやパッケージ等に公表しています。


牛樟芝と糖尿病

日本でも糖尿病の患者数が増え続けています。この40年間で患者数が3万人だったのが、厚生労働省のデータによると、900万人になったそうです。糖尿病予備軍まで含めると、2200万人にも登るようです。そのほとんどが生活習慣病に起因する、2型糖尿病なのです。
糖尿病になると、以下のような症状が現れます。最悪、失明、手足の壊疽、腎臓病になると言われています。





















牛樟芝は多量のβグルカンとトリテルペンを含む為、血液をサラサラにする効果があります。血糖値の高い糖尿病患者の血液を、健康な血液に変える効果があります。もちろん、気になる血糖値も下がります。糖尿病の疑いの強い人、または軽度の糖尿病の人は牛樟芝で、糖尿病を改善することが、良い治療法の1つと言えそうです。


霊芝・鹿角霊芝・牛樟芝のβグルカン量比較

おさらいすると、βグルカンは、キノコ類、海藻類、酵母類、麦に多く含まれていて、 免疫力の強化や、抗癌、抗炎症、血糖値正常化等の効果があるとされています。

βグルカンは、
- 血液中の糖分を吸収する
- 基礎代謝を活性化する
作用があるので、血糖値が下がるだけでなく、代謝によって血液がさらさらになるのです。糖尿病で悩んでいる人にはβグルカンは必要不可欠な栄養素です。

但し、キノコや海藻に含まれるβグルカンでさえも微量にすぎないので、サプリから摂取するほうが効率的です。台湾では多くのメーカーが高品質の牛樟芝抽出エキスを販売しています。


下のデータによると、この中でβグルカン100グラム当たりの量が一番多いのが、鹿角霊芝で、その次に牛樟芝子実体が続きます。ただ、牛樟芝子実体には、霊芝を超えるトリテルペノイド(主に免疫力を高める)成分も含まれるので、牛樟芝子実体も大変効果の期待できる健康食品であることが分かります。



 
鹿角靈芝
一般靈芝
牛樟芝
(子實體)
牛樟芝
(菌絲體)
Beta葡聚醣含量平均值
100g中)
58.7g
7.3g
平均38.6g
平均9.8g

 (財)食品研究センターが調べたデータより
データのソースはこちら
http://www.rokkaku-reishi.jp/beta.htmlhttp://www.kn-5.jp/why/
※牛樟芝製品の平均値は、台湾で販売されている代表的な銘柄のもの各3~4種を選んだものです。


牛樟芝は糖尿病を改善させるか?

牛樟芝に含まれるβグルカンとトリテルペン成分が、糖尿病を改善させる効果があることがこれまでの研究で分かっています。これらの成分が、血液中や腸内への糖分の吸収を抑え、血糖値を下げます。それだけでなく、免疫力、及び体内の代謝能力を高めるので、食事療法・運動療法と併用して、糖尿病を改善していくことができます。台湾の体験者でも、血糖値が安定したという証言が得られています。


牛樟芝はアレルギー性鼻炎を改善させるか?

牛樟芝に含まれるトリテルペンが抗アレルギー作用を持っていると言われており、何年も悩まされてきたアレルギー性鼻炎が改善したと報告があります。台湾で普通に売られている牛樟芝濃縮カプセル等は、そういった牛樟芝の成分が何倍も凝縮されていますので、効率よくトリテルペンを摂取することができます。


牛樟芝は特定の病気を治療・改善するだけではない

牛樟芝は、糖尿病だけを改善するだけではありません。東洋医学の考え方に基づけば、体全体を正常にする効果があります。産地の台湾でも国家及び民間の研究機関が多くの論文を発表していますが、牛樟芝の医学的な効果が完全に証明されているわけではありません。牛樟芝関連製品は台湾でも一般の「食品」扱いです。

しかし、それでも台湾・中国大陸のホームページでは牛樟芝の効果を紹介しているものが多くあります。

がん細胞抑制効果・抗癌作用
肝炎・肝硬変・肝機能の改善
疲労軽減
血糖値低下
高血圧作用
コレステロールの低下
糖尿病、
湿疹、
過敏性鼻炎、
アレルギー防止、
免疫促進、
心血管の狭窄
リューマチ
下痢
嘔吐
息切れ
不眠症
慢性疲労
食中毒
インフルエンザ
乗り物酔い

等、驚くほど多くの効果があるとされています。



 牛樟芝よりもっと大切なこと…
牛樟芝は高額なのにもかかわらず、台湾では高額所得者を中心に多くの人々が購入しています。しかし、私は牛樟芝よりももっと大切なことがある、基本的な食習慣・生活習慣のほうがより大切だと考えています。

世の中には、白砂糖を多く含んだお菓子・ジュースや、脂っこい食べ物があふれています。しかも、巷の商品にはたくさんの食品添加物が含まれていて、消費者は簡単に安い値段でそれらの食品を購入できます。

野菜や果物をあまり食べない人もいるでしょう。仕事が忙しく、ストレスで健康に良くないものを食べ過ぎてしまう人もいるでしょう。睡眠時間が短い人、運動しない人も大勢いると思います。

こんな状態のままで、牛樟芝を含んだ健康食品を食べても、悪い生活習慣が続いているため、結局はまた病気になる…そう感じるのです。

牛樟芝を食べて健康を取り戻すことは素晴らしいことです。しかし、もっと大切なことは、私達が普段「別にたいしたことない」と思っている食習慣・生活習慣を根本から変えていくことだと思うのです。


牛樟芝に関する新聞報道(日本語訳)

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牛樟芝は本当に癌を予防する! 新成分「馬偕二號」5大癌腫瘤を予防・縮小する効果あり

20121115
陳鈞凱 記者(台北)今日新聞
http://www.nownews.com/2012/11/15/91-2873273.htm
 

牛樟芝の抗癌作用に続き、また別の新しい効能を持つ成分が発見されました。馬偕病院と研究者の協力により、牛樟芝から抽出した芳香化合物「馬偕二号」が、細胞実験を経て、これまで治療が困難だったすい臓がん、肝臓がん等5腫瘤の最大9割を治療するという実験結果が出ました。馬偕医院は、3年以内に人体実験に着手し、新薬を開発する予定です。しかし、この成分は牛樟芝全体の1万分の1以下しか含まれていません。例えば1kgの天然の牛樟芝に1mgも含まれていないのです。

牛樟芝は巷で抗癌作用のある霊薬として知られていましたが、馬偕医院が以前、抗すい臓がん、急性骨髄性白血病細胞の成分「馬偕一号」の発見に続き、最近になってより効果の強い「馬偕二号」を発見しました。

馬偕医院が創新育成センター主任・陳裕仁氏、農業委員会林業試験所博士・張東柱氏、元国立中国医薬研究所研究員・周正仁氏らと協力し、6,7年近い時間をかけて、牛樟芝の各種成分から、大変な苦労をしてついに見つけ出した牛樟芝成分の1万分の1しか含まれない「馬偕2号」を探し当てました。そして、実験室で純化し、活性化合物のみを抽出することに成功したのです。

陳裕仁氏は、ヒトの体の外細胞の検査をすることによって、白血病U937 細胞、肝臓がんHA22T-VGH細胞、すい臓がんBxPc-3細胞、食道がん81T細胞、及び子宮頸部腺癌HeLa細胞の成長を抑制する作用があることを発見しました。肝臓癌、すい臓癌、食道癌、これらは現在治療が困難な病気であり、有効な新薬も十分開発されていませんでした。

研究チームは更に、「馬偕二号」が白血病に対する抑制効果が最も強いことを発見し、99.6%の割合で、肝臓がん、すい臓がんをも抑制できることを発見しました。また、腫瘤に関しては、大きさを89割以上縮小する効果が確認でき、食道癌、子宮頚部腺癌については、抑制効果が6割、7割あることが分かりました。

陳裕仁氏は、あらゆる難病に効果があるからと言って、牛樟芝を直接口に入れることはしないように、と注意を喚起しています。馬偕二号は牛樟芝全体の1万分の1しか含まれていません。1kgの天然牛樟芝のうち、その活性成分は1gも含まれていないのです。がん細胞抑制効果を期待するならば、純化抽出したエキスを摂るべきであり、直接食べても効果はありません。
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環境控制 教授讓牛樟芝半年出菇

民視ニュース(TV) 20121219






台湾の国宝の1つと呼ばれている牛樟芝は、1年~2年の時間をかけてゆっくりと成長し、1本の牛樟樹から生える牛樟芝の量は少ないため、結果牛樟芝の価格は上昇します。しかし、台南のある大学教授が、成長環境を変えれば、半年で牛樟芝を採集できる環境を作れることを発見しました。そして、この新しい環境で育つ牛樟芝は、重量もサイズもより大きいのです。



通常牛樟芝の子実体(茸の傘の部分)が育つまで、非常に長い時間がかかるのですが、遠東科学技術学の顏豪呈教授は、温度、湿度、そして牛樟芝に当てる光線の量を調節し、牛樟芝の育成時間を短縮させることに成功しました。



顏豪呈教授の父親が癌を患い、自分がこれまで研究してきた光線を、牛樟芝の成長に応用して、生育速度を上げることに腐心してきました。現在顏豪呈教授は牛樟芝だけでなく、他の比較的高価な植物、例えば金線蓮丹參(共に漢方薬の原料になる植物)にも応用出来るように研究を続けており、多くの人々がその恩恵を享受しています。
 
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嘉義大学がアカシアの木から牛樟芝を育てることに成功

2012年11月1日 中央通信社 記事

(中央通信社記者 江俊亮 嘉義市1日)国立嘉義大学がアカシアの木屑から牛樟芝を育てることに成功しました。栽培された牛樟芝は陽明医学大学の実験により腫瘤の抑制効果があると証明されました。

嘉義大学が本日開学93周年に行った記者会見で、牛樟芝の新栽培法、胡蝶蘭の優良品質、ロゼーラの新品種といった3つの研究成果を発表しました。嘉義大學校長の邱義源氏によると、「牛樟芝は抗癌作用があることで知られており、価格が高騰していることが原因で、牛樟芝が生える牛樟樹は悪徳業者に影で伐採されている状況だ」と述べました。嘉義大學副教授の廖宇賡氏と李世豪氏による研究チームが7年かけて、技術革新により牛樟木を使わずに牛樟芝を人工栽培する方法を開発しました。

李世豪氏は、陽明医学大学教授の張懿欣氏の実験により、アカシアの木屑から栽培した牛樟芝にも腫瘤の抑制効果があることが証明され、今後は牛樟樹が秘密裏に伐採されることはなくなっていくだろう、と述べていました。

(後ろの部分は牛樟芝と関係ない部分なので省略)
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1 件のコメント:

  1. 大変勉強になりました。知り合いは「樟芝液」を飲んでいるのを知っていますが、こんなにも体にいいとは知りませんでした

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